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雑誌やテレビでとり上げられるようになったのも、この10年足らずですし、歯科の検診で歯並びという項目ができたのも、ごく最近のことです。 年輩の人たちに関心が薄いのも、無理はありません。
日常生活には支障がないそうですが、あなたにも、前歯でかみ切れず、食べるのが遅く、発音に摩擦音が入るなどの、機能的なトラブルがあるのではないでしょうか。 子どものときからの歯並びですから、どんな不自由があるのかが分かるのは、歯並びが治ったときでしょう。
ある二四歳の女性の治療後の感想は、食べやすくなったということでした。 成長が終わった段階での歯並びの治療は、金属線の装置で行います。
凸凹を治し、上下の骨格のズレを補うために、小臼歯を四本抜くことがありますが、上下四本の親不知を抜くだけで済みそうです。 とくに、下の親不知は、前にある第二大臼歯の後ろにもたれ掛かるように埋まっていて、正常な萌出は望めません。
第二大臼歯の保護のためや歯肉の炎症を予防するために、矯正治療に関係なく、いずれ抜かなければならない歯ですから、最小限の犠牲といえるのではないでしょうか。 なお、反対の歯並びの発生頻度は約10パーセントです。
このなかには、前歯に異常があるものと、基盤である骨格にも異常があるものがあります。 顔ががっちりタイプで、しかも、あごが出ているといっても程度が軽いので、治ったときには、 欧米人のようにメリハリが効いて、結構、格好のいい横顔になるのではないでしょうか。
それに、前歯のかみ合わせが改善されれば、唇のラインもよくなります。 反対にかんでいた一六歳のM君も、親知らずを抜いて治療しました。

歯並びが治ると、当然のことですが、横顔までよくなりました。 治療の期間は二型・あごが曲がっている女子大生です。
高校生の頃から気になっていたのですが、あごが左にすれて、部分的に反対にかんでいます。 食べるのに不自由だと思ったことはありませんが、顔か曲がっているのが気になります。
下あごの過成長の場合、左右どちらかに曲がるのが普通ですあなたの場合には、下あごの右の関節部の成長が左に比べて活発であったために 、左の奥歯を軸にして回転させたように、左の前歯(中切菌)から糸切り歯にかけて反対にかむようになったのでしょう。 外見はどうでもいいから、かめる歯並びにしてほしいという人もあれば、少しくらいかむ能力が足りなくてもいいから、格好よくしてほしいと望む人もいます。
あごの骨の大きさがバランスよく、この骨の上にア−チ状に並んだ歯がしっかりとかみ合っていると、美しいだけでなく、機能面でも満たされているものです。 機能美という表現があるように、機能と美しさは表裏一体です。
かめない、鴨下運動が異常だ、発音がはっきりしない、こんな歯並びは美しくありませんし、横顔も調和がとれていません。 上下の歯列が交差しているときには、かんで上下の歯が最初に接触したところから、位置がもっとずれて、かみ込みます。
この最初の接触場所が、関節に適した本来のあごの位置ですから、その位置でかみ合うように歯並びを整えます。 したがって、治療したあとのあごの曲がりは、わずかながらも、今よりも少なくなります。
そのうえ、かみ合わせが改善されると、話したり笑ったりしたときに受ける印象は大きく変わります。 二三歳のK君はあごが左に曲がっていて、側切歯から大臼歯までが反対にかんでいました。

中学生の頃からだそうです。 左下の側切歯(二番目の歯)一本を抜いて治療し、期間は二年でした。
治療したあと、彼が言うには、食べやすくなったことだけでなく、かみ合わせが落ち着いたことで、精神的な不安定感が消えたそうです。 機能と美しさの比重は、人によって同じではありません。 前歯がまったくかみ合っていなかった反対の歯並びのAさん歯でかめるようになったとか、言葉が漏れなくなったとかよりも、 顔の印象が変わったことをお聞していました。
こだわりなく人前で笑い、話せるようになったことが、なによりの贈り物だったようです。 顔の曲がりが少し治ったくらいでは納得できないのであれば、外科矯正を選ぶことになるでしょう。
写真ではK君ほどの曲がりはなさそうですから、矯正単独の治療も視野に入れて検討していいのではないでしょうか。 手術だけはしたくない高校二年生の息子は、子どもの頃から反対にかんでいます。
最近、下あごがますます目立つようになりました。 手術はできれば避けたいのですが、矯正治療だけで治せるのでしょうか。
矯正治療と手術をタイアップした外科矯正しかありませんご子息の場合は、骨椅のゆがみが主な原因である骨格性の反対の歯並びで、 下あごが出ているだけでなく、右に曲がっていて、程度は軽くありません。 表看板の顔のことですから、この外見上の特徴は心の重荷です。
これだけゆがみが大きいと、そしゃくや発音などの機能的なトラブルも避けられません。 治療法としては、矯正治療と外科手術がタイアップした外科矯正しかありません。
手術はしないでというお母さんのお気持ちは分かりますが、外科矯正の適応症なのに、 無理して矯正治療だけで治そうとして不満足な結果に終わったのでは、後悔が残ります。 問題点を解決できないまま一生過ごすよりも、それらの全部をクリアする方法を選んだほうが、本人の将来のためにはいいのではないでしょうか。
外科矯正の具体的な手順を説明します。 今のままでは手術しても上下がかみ合いませんから、手術であごの位置を正したときにしっかりかめるように、上と下の歯並びをそれぞれ独立して、きれいに並べ替えます。

このとき、上下のかみ合わせは一時的に悪化します。 期間は一、二年です。
異常のあるあごの骨、多くは下のあごの骨を切って後退させ、上と下の歯列をかみ合わせます。 手術は口の中からしますから、傷が外に残ることはありません。
入院の期間は三、四週間です。 矯正歯科で細部の仕上げをします。
あと戻りしないように、保定装置を使用します。 歯を動かしているときに月に一度通院しなければならないのに比較すれば、年に二、三回ですから、ずっと楽になります。
一時的に下唇からあご先にかけての触感が鈍くなることがあります。 手術後、期間は、手術前の矯正治療10か月、手術の入院期間三週間、仕上げの矯正治療この治療は成長の終末期が最適ですが、 大学入試を控えているのであれば、受験勉強やどこの大学に進むかという地理的な問題もあるでしょうから、入学後からでもいいのではないでしょうか。
一般の矯正治療と違って、入院して手術を受けるということは、時間的制約はもとより、精神的にも大きな負担です。 それに、痛くないか、怖くないかと心配は尽きないと思いますが、そんなことをくよくよ考えていても何のプラスにもなりません。
原因も分からない病気や治らない病気に比べれば、治せる異常ですから、不幸中の幸いだと考えるべきかもしれません。 勇気を持って決断してください。
ある中学生の少女は、田舎のお祖母さんから、『手術なんてとんでもない。』 と言われたそうですが、医学を信じていただいていいのではないでしょうか。

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